夏休みも佳境に入り各地では様々なお祭りが行われている。お祭りでは様々な夜店が軒を連ね、盛り上がりに華を添えている。そんな夜店の定番といえば「金魚すくい」だろう。Flash作品において金魚すくいをモチーフとしたものといえばゲームが多いが、これは人間の立場から見た作品といえる。そこで今回は、金魚の視点に立って制作された物語を紹介する。
■掬いあげてくれないか? (制作:未乃タイキ氏)
夏祭り、その日だけは屋台で主役となる金魚の視点で語られた物語。
明日なき金魚の身にとってポイは、生き残るための唯一の希望である。
しかし、今日という晴れ舞台で注目を一身に集めるため、たとえポイが破れたとしても泳ぎ続けなければならない金魚の姿に儚さが感じられる。
「金魚の視点を強調させるために縦長の画面にしてみたり、TVアニメの演出を参考にしてみたりしました。」(未乃タイキ氏)

日常を舞台とした物語の中にファンタジーな非日常の世界を交錯させた作品が多く、演劇やボイスドラマなどの原作として使用されることもあるストーリーテラーな未乃タイキ氏ですが、現在livedoor ネットアニメにて『さぁ、けたたましき この日々に』という作品を配信中である。
この作品から氏の生み出す世界観に触れてみてはいかがだろうか。
■きら空金魚 (制作:和茶氏)
広い世界に出て行くことに憧れる金魚の物語。金魚すくいで掬われて外に連れて行かれた先で待ち受けていたものは、今よりももっと狭い狭い水槽の中だった。それでも外の世界への憧れを止めることができない金魚は、きらきらときらめいている水面を今日も見つめている…
「『夢や希望に対する憧れや絶望』をテーマに制作しました。雰囲気を楽しんでいただけると嬉しいです。また色使いや夏の小物を一生懸命作りました。雑貨のようなかわいらしさが出せていればいいなと思います。」(和茶氏)
金魚にとっては、水槽の中が全ての世界である。しかし、一度知ってしまった外の世界を叶わぬ夢と知りながらも憧れを捨てられない姿に切なさを感じてしまう作品だ。
次回作は切ないフラッシュの制作を予定している和茶氏は、先日Flashクリエイターのモナ倉氏とFlashの入門書「Flash職人になる本」を執筆した。これまで紹介したFlashムービーを見て自分も作りたくなったと思った諸氏は参考となる一冊だろう。
・なにかがだめぽ
・[楽曲提供] Always M-N































